昼公演のトリを務めた北川綾巴(りょうは=18)が、迫真の演技で観衆を魅了した。持ち時間10分のソロステージでは、「北川綾巴、女優になる!」というタイトルで、俳優大矢剛康(24)との2人芝居に挑戦。3年の同居生活を解消し、破局するカップルの最後のやりとりを演じた。過去の舞台経験では「棒読み」といじられることも多かったが、この日は人が変わったような熱演ぶり。約10分間の芝居が終わると、客席からはスタンディングオベーションが起こった。

 まさかの反応に、北川は涙をぬぐいながら「え? ビックリ…。何でもないです。泣いてないです」と必死に取りつくろった。大矢から「最後は大女優の顔でした」と言われると、北川は「一番苦手な演技に挑戦しました。今日は朝からおなかを壊しちゃって(笑い)。温かく見守ってくれたから演じきれた。どんな反応をしてくれるか不安だったけど、『ブラボー』って言ってくれる方もいた。やって良かった」と胸をなで下ろしていた。