NMB48の山本彩(23)が22日、Zepp Namba(大阪市)で初ソロツアー「Rainbow」のファイナルを迎え、ピコ太郎の「PPAP」をもじったと即興ネタで客席をわかせた。

 名古屋で始まった初ツアーも、東京、札幌を経て地元の大阪でラスト。バンドメンバーとも交流が深まり、山本がメンバーにムチャぶりで「PPAP」をやらせたところ、切り返しにあった。「アイアムシャクレーン」のかけ声に乗って山本は、ギターの上にアゴを乗せるパフォーマンスでファンを喜ばせた。

 ライブは約2時間。初アルバムに収録された「レインボーローズ」など、多くの自作曲も披露した。「初めての星」「僕らのユリイカ」などNMB48の楽曲もソロで歌い上げた。

 アンコールでは、AKB48で初センターを務めた「365日の紙飛行機」も熱唱。「レコード大賞にノミネートされました」と紹介し、ファンの応援に感謝の頭を下げた。

 「-紙飛行機」に続いて、NMB48兼任時代に親交を深め親友になった横山由依、卒業した盟友の山田菜々と3人で歌った思い出の「太宰治を読んだか?」も1人で歌った。

 「この曲はソロで歌ったことがなかったんですけど、今日はせっかくの機会なんで、歌ってみました」

 友との絆を切々と歌い上げると、客席からは大きな「さやか」コール。何度も繰り返されるコールに山本は「それやったら泣くと思ってるでしょ。やめて!」と苦笑いしながら、ファンにお願い。「今日は、何回も(涙が出そうで)危ないときがあった。でも私、変な体質なのか、泣きそうになると、吐き気がするから困るんですよ」と特異体質? であることも明かした。

 それでもファンの声援はやまない。いったんアンコールを終えて山本の姿が消えても、コールは大きくなるばかり。期待に応えて再び姿を見せるとダブルアンコール。最後はマイクも通さず地声で「本当に、本当に、幸せです!」と絶叫した。