AKB48グループが4日、岩手、宮城、福島の3県で東日本大震災復興支援ライブを行った。福島県広野町には、柏木由紀(25)と同町出身の舞木香純(19)らが訪問した。

 舞木は、広野中学時代に震災に見舞われて、福島第1原発事故からの避難で実家を失った被災者。13年に福島県いわき市で行われたAKBの復興支援ライブを見て、AKB入りを志した経緯があった。支援活動では2度目の里帰りとなった今回は「小学生時代に毎週バレーボール部の練習をしていた」という広野中央体育館が会場で「来てくれた家族や友達、後輩たちの前で昔のことをいろいろ思い出しながら歌いました」。

 津波のあった海岸で献花した際には「震災以降は怖くて海に来られなかったんですが、きれいな海を前にして、前に進み続けなきゃと前向きな気持ちにさせられました」と話した。

 柏木は「私は、震災の年の11年のクリスマス以来の福島訪問で、その時の再会の約束が果たせました。今後も被災地の方々のお役に立てることがある限り、AKBは活動を続けたい」と誓っていた。【瀬津真也】