5月30日に投票が始まった第9回AKB48選抜総選挙(17日開票)の速報結果が同月31日に発表され、全国的には無名の、グループ発足2年目の新潟NGT48荻野由佳(18)が1位に躍り出た。速報では過去最多得票となる5万5061票のぶっちぎり。NGT48としても、5位に本間日陽(17)7位に高倉萌香(16)と、神セブンに3人も入った。

 ◆NGT躍進の背景 結成2年目、CDデビュー1年目のNGT48が、1位荻野由佳を含む選抜に3人、80位のランクイン圏に7人を送り込むサプライズを起こした。躍進のカギは、今年1月に行われた48グループ楽曲総選挙「リクエストアワー」にあった。

 同イベントでNGT48は、代表曲「Maxとき315号」が1位を獲得。そればかりか、5位にも「NGT48」がランクインした。関係者によると「Maxとき-」での大量投票で、1位を100%に近い形で確信したファンが、「NGT48」にも票を流したという。今や選抜総選挙は、いかに他陣営の票読みを正確に行えるかが重要となる情報戦。まずはNGT48のファンが、第1ラウンドの「データ勝負」を制した形だ。

 NGT48は、4月にデビューシングル「青春時計」を発売。記念すべき初シングルは、初週売り上げは16万枚にとどまった。13年デビューのHKT48の20・5万枚と比べてもやや低水準。選挙に向けて、ファンが買い控えした可能性もありそうだ。【森本隆】