17日のAKB48選抜総選挙開票イベントのスピーチで前代未聞の「結婚宣言」をしたNMB48須藤凜々花(20)が21日、グループを卒業する決意を明かした。

 社長令嬢として生まれ、裕福な家庭に育ったが小学校低学年の時、両親が離婚。都内の4畳半のアパートに住む母子家庭で育った。大好きな哲学の勉強をしながら、偏差値65の都立高校に合格。成績はクラス1位の優等生だった。夢は哲学者で学費節約のため国立大を目指したが、哲学よりもAKB48が好きだった。

 13年11月の第1回AKB48グループドラフト会議に応募し、1巡目で最多3チームに指名され、大阪を本拠地にするNMB48チームNが交渉権を獲得。母親は「東京のAKB48なら」と複雑そうだったが、単身での大阪移住を決意。14年1月からアイドル人生を歩み始めた。

 昨年の開票イベントは44位でステージに上がり、母親が子宮頸(けい)がんと告白。会場が一瞬、静まりかえった後、「本当は卒業して実家に帰ろうと思っていたんですけど、夢をかなえるまでは帰らないと決めました」と話した。