AKB48チーム8岡部麟(21=茨城)小田えりな(21=神奈川)倉野尾成美(17=熊本)が5日、東京・秋葉原のAKB48カフェ&ショップで、ドキュメンタリー動画「AKB48 Team8 1年間のキセキ 4th lap」上映会に出席した。

 47都道府県出身の代表メンバーによって14年に結成されたチームは、4月で結成5年目に突入した。動画では4年目の1年にカメラが密着、チームの軌跡を追った。1年目からチームを追い続ける高橋栄樹監督も登壇し、「立派な1人のプロになってきましたね」とメンバーの成長を喜んだ。一方で、インタビューシーンが少なく、倉野尾は20、30分ほどのインタビューがまったく使われなかったという。「結構しゃべったのに、全カットでした」と苦笑いする倉野尾に、高橋監督は「奥行きというか、1人1人をちゃんと見ていこうと思い、ナレーションとインタビューを外しました」と説明していた。

 各県の卒業メンバーに代わる追加メンバーが、ポジションを上げていけない苦悩を描いた映像もある。岡部は「新メンバーの子たちが、どんな苦悩を抱えているか分かりました」と明かした。新しく始動するチームAと兼任で、しかもキャプテンを務める岡部は「メンバーのみんなをフォローする立場になったので、チーム8のメンバーたちも支えていきたい」と約束した。小田も「新メンバーの子たちは、新メンバー同士でひとかたまりになってしまいがち。ずっといる私たちが、ほぐしていって、同じ目線で活動できるようにしたい」と誓った。

 登壇した3人とも、AKB48の選抜を経験した。小栗有以(16=東京)が最新シングル「Teacher Teacher」でセンターを務めるなど、チーム8メンバーの個人活動も増えてきた。一方で、多忙のためレッスンにメンバーがそろわないことも多くなった。映像では、長久玲奈(福井)が思うように練習できず、泣いている姿も納められている。倉野尾は「久玲奈が泣いている場面があって、それが今の私たちを象徴しているなって思います。うれしい半面、寂しい気持ちもあります」と素直に明かした。

 16日に開票される世界選抜総選挙(愛知・ナゴヤドーム)の速報順位が発表された。速報61位の岡部は「ファンの人がめっちゃ頑張ってくれました。戦略を立てて考えてくれている方もいて、それが数字に出たことがうれしいです」と感謝した。同37位の倉野尾は、16位以内の選抜を目標にしている。「この間の握手会で、『まだ(票を)入れていないから』と言ってくれる方もいて、勇気づけられている状況です。自分で『選抜が目標』と言ったからには、強い気持ちを持ち続けたいです」と語った。小田は88位で、自身初のランクインへ好スタートを切った。「速報で初めて順位を呼ばれました。88位という数字がうれしくて、ここから末広がりで『えりえりおー』で頑張って、最後はみんなで笑いたい」と、キャッチフレーズにかけて躍進を誓っていた。