瀬戸内7県を拠点に活動するSTU48が8日、大阪・森ノ宮ピロティホールで、チャリティーコンサートツアー初日を迎えた。

6~7月に起きた西日本豪雨災害の被災地域を支援するためのツアーで、この日はAKB48兼任のキャプテン岡田奈々(20)を除くメンバー32人が出演。広島、岡山など被災地に届けとばかり、21曲を歌い、声をからした。

2回回しの昼公演では、オープニングから32人全員が飛び出した。「ペダルと車輪と来た道と」、「思いだせてよかった」、「STU48(瀬戸内Ver.)」と、オリジナル曲を連続で披露すると、土路生優里(19)がメンバーを代表して「日本各地を襲った自然災害に被害に遭われた方々に、メンバー一同、お見舞いを申し上げるとともに、1日も早い復興をお祈り申し上げます」とおじぎした。薮下楓(17)は「私たちは故郷を元気にできるように、もっともっと頑張っていきます!」と宣言し、大きな拍手を浴びていた。

中盤の「心のプラカード」は撮影OKタイムとなり、被災地への応援メッセージを込めたプラカードを手にしたメンバーをファンが写真に収めていた。曲の最後には、32人がステージで「ともに未来へ! がんばろう瀬戸内」と書かれたボードを広げ、被災地へエールを送った。

生活に大きな支障が出るメンバーはいなかったが、STU48は災害を機に、せとうちDMOと共同で支援プロジェクト「がんばろう! 瀬戸内」を開始した。メンバーは全国の街角に立ち、これまで計17回の募金活動をしてきた。今ツアーの収益金の一部は、日本赤十字社を通じ、義援金として寄付される。