突然の卒業宣言をしたSKE48松村香織(28)が15日、リクアワ夜公演終了後に取材に応じた。

松村は「発表は昨日決まりました。本当に昨日なんです」と明かした。卒業については、2年前から考えていたようだ。「(とどまるように)説得してもらえるのは幸せですけど、その繰り返しでした。個人的にも9年目になるので。正直30歳の誕生日が1番きれいだと思ったけど、ここ1、2年の自分がどこかで、『居心地いいからいる』というような環境に甘えちゃっていた。頑張っている後輩がいるなかで、これでは自分の成長にならないと思った」と明かした。

また、「振り返ってみると、アイドルとしての悔いがないんです。それでずるずる続けるのはメンバーに失礼だなと、生半可な気持ちでやるのは失礼だなって。楽しい部活の延長みたいになっていて、それじゃ良くないと思って決意しました」と目に涙をためながらも、松村らしく最後まで明るく話した。

13年には“終身名誉研究生”の就任が発表された。「初めて栄誉をいただいたのは大きかったです」と振り返った。特に、6期生とは縁が深い。その6期生が8月に行った、台風の中の単独ライブも見ていた。この日の公演でも、MCをこなす者やひな壇で盛り上げる者の姿も見た。「もう教えることはないなって。私の知らないところで、こんなに立派になっていたんだって。それも(卒業を決めた)1つの要因です」と話した。

卒業後の予定は、「本当にないんです」と笑った。「これ真面目に書いてほしいのですが、引き取ってくれる事務所さん、大募集中なんです」と取材陣に訴えた。だが、先を考えずにやみくもに卒業宣言をしたわけではない。「決めないとずるずるしてしまいそうなんです。今日まで2年来ているので」と話した。

卒業後の恋愛については、「結婚は未定と書いておいてください。りりぽん(須藤凜々花)が痛い目をみてるので」と笑った。「でも、幸せになりたいです。お母さんに孫の顔を見せたいし、結婚も子作りもしていたいです」とほほ笑んだ。