メンバーの山口真帆(23)が昨年12月、男2人に自宅で襲われた事件が起きたNGT48が12日、新潟市の万代島多目的広場で、NGT48劇場のオープン3周年を記念したイベントを行った。事前に休演が発表されていた柏木由紀(27)に加え、被害者の山口、さらに菅原りこ(18)太野彩香(21)らが欠席した。運営会社はいずれも体調不良と発表している。

事件の影響や、ファンの反応などを予測してか、内容は事前に予定されていたものと大幅に変更された。取材を予定していたメディアもシャットアウト。会場には、ファンとメンバーが交流できるゲームコーナーが設けられる予定だったが、関係者によると、バスケットボールのゴールなどは当日までに撤去された。

メンバーが男らに山口の帰宅推定時間を知らせるなど、メンバーの関与やファンとの距離感が問題になっていることなどが影響してか、メンバーとファンが直接交流できる場は販売ブースなどに限定された。場内のステージでは、地元テレビ局の番組収録やクイズなどが予定通り行われた。

山口は今月8日、動画やツイッターなどで事件を告白。メンバーが関与した可能性を指摘した。10日には運営が、メンバーが山口の帰宅時間を男に教えていた事実を発表。山口は10日の公演に登場し、事件について謝罪して説明、今後の決意を語った。

メンバーの関与が明らかになったが12日午後7時現在、NGT48劇場の今村悦朗支配人は謝罪コメントなどを発表していない。そうした状況にネットでは同支配人の辞任と、運営スタッフの公式な場での謝罪を求める署名運動が始まった。危険にさらされつつ山口が取った勇気ある行動とは対照的に、誠意ある対応を見せない責任者、スタッフらへの怒りからか、13日午前8時の時点で賛同者は約5万2000人を超えている。