SKE48高柳明音(27)が、グループを卒業することが4日、分かった。卒業時期は未定。09年にSKEの2期生として加入後、グループの中心メンバーとして活躍してきた。このほど、日刊スポーツの独占インタビューに応じ、約11年のアイドル生活に終止符を打つ決意を語った。

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ちゅりが、SKE48から巣立つ決意を固めた。09年に加入して、アイドルとして11年間走り続けてきた。

「11年…これまでの人生の3分の1以上をささげてきました。悔いはないですし、自分の道を歩いていきたいと思いました」

実は5年ほど前の14年頃、グループ内で世代交代が進む中、1度卒業を決意していた。それでもNMB48への兼任、SKE単独の舞台「AKB49~恋愛禁止条例~」の出演が決まり「まだこのグループに必要とされている」と踏みとどまった。当時、選抜総選挙に出馬しないと明言したこともあったが再起し、1度順位を下げながらも、15年に初の選抜(16位以内)入りするなど、この5年でファンとの絆も深め、アイドルとして「やりきりました」。

卒業については、同学年で仲が良いOGの松井玲奈(28)にだけ報告していた。「ずっと仕事についても相談し合ってきました。先日遊んだ時にさらっと。卒業コンサートがあったら行きたい! って言ってくれました」。中心メンバーの卒業は、ファンを不安にもさせるが「置かれた状況の変化で、成長することもあります。この1年は、卒業とは言ってなかったですけど、後輩に自分が与えられることは全て教えてきましたし、これからは後輩たちが作っていく番だと思います」とエールを送る。

日々の劇場公演で、楽曲の歌詞を表現していく中で、女優への夢を抱いた。今年に入ってからは舞台に3本出演。「祖父母が家で見るのを楽しみにしているサスペンスドラマに出てみたい!」と、今後は女優業を本格化させる。

自らもモーニング娘。らに憧れた。高柳にとってアイドルとは「夢や元気を与える…みんなが幸せになるための存在」という。「ファンの方だけは裏切っちゃいけない。ファンの方が『明日が楽しみ』と思える希望でいてほしいし、そんなグループであり続けてほしい」と話した。【大友陽平】

◆高柳明音(たかやなぎ・あかね)1991年(平3)11月29日、愛知県生まれ。09年にSKE48の2期生として加入。10年6月から5年間、チームK2リーダー。14年から約1年間、NMB48チームB2兼任。SKEでは2枚目「青空片想い」から24作連続選抜入り。選抜総選挙は第2回(10年)から35→23→24→23→31→14→20→15→18位。愛称の「ちゅり」は、大の鳥好きで、家で飼っているインコのさえずりから。154センチ。B型。