前回このコラムで、SKE48大場美奈(27)にインタビューで聞いたSKE48の卒業ラッシュについて書いた。今回は自身の卒業について書きます。
夢だった女優としての活動が徐々に増えている。ですが、大場がソロとして女優の活動が増えれば増えるほど、気になるのは“卒業”だ。
インタビュー時に「NGなし」と聞いていたので、切り込んだ。大場は「私目指せフカキョン(深田恭子)なんです」と切り出し、「年齢を聞かれない限り分からないというのを目指しているので、それならいつまでもアイドルでもいいじゃんって思うんです」と答えた。「例えば33歳になって、あまりに息切れがひどくて踊れないとなったら考えざるをえないんでしょうけど」と笑いながら続けた。
この時点では、少なくとも近い将来の卒業は考えていないということと受け取った。可能性があるとしたら、アイドル以上にやりたいことが見つかった時かもしれない。そこを聞くと「その場その場で生きていくと決めたので。計画を立ててこの10年生きてきていないんです。不安定じゃないですか、芸能界って。何が起きるかもわからないので、それこそ計画を立てられないというのもあるので、行き当たりばったりで、取りあえず今を楽しくいきます」とほほ笑んだ。
その上で「今一番好きなのはライブなんです。アイドルやめたらライブができなくなっちゃうので、アイドルをやめようという考えはそもそもないんです。ライブができなくなるのが苦痛なので、それはないです」と卒業をキッパリ否定した。
また、現時点での目標も語った。「SKE48のメンバーの中で須田亜香里ちゃんがバラエティーを走ってくれているので、私はお芝居の方向で引っ張っていけるメンバーになりたいと思っています。後輩に背中を見せられるようにね。それぞれの道を見せられる先輩たちを私たちが見てきたので、次が自分だったらとするとお芝居という方向に行きたいなと。その背中を後輩に見せたいし、それが可能なことを自分で体現したいです」。そう話す目が妙に輝いて見えた。
東京・紀伊国屋ホールで31日から、主演舞台「ハケンアニメ!」が公演される。大場の活躍に期待したい。【川田和博】