NGT48西村菜那子(22)が、コロナ禍での自粛期間中の「おうち時間」を活用して、薬膳コーディネーターの資格を取得しました。新たな特技を手に入れた思いとともに、本格的な夏到来を前に、この季節にぴったりな料理も紹介します。【大友陽平】

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「おうち時間」の過ごし方はさまざまだが、西村は資格を取得していた。

「以前からまとまった時間ができたら、資格を取ろうと決めていました。3月くらいから在宅で取れる資格を調べたら、薬膳コーディネーターを見つけました。今まで勉強したことがない分野でしたし、もともと料理も苦手だったので、大人への第1歩として、ここで勉強するのもありなのかなと思いました」。

通信教育講座の「ユーキャン」を利用し、中国の伝統医学と言われる「薬膳」の知識について、1日1~2時間学んだという。

「季節に合わせた食材選びだったり、例えば爪や舌の色で体の状態が分かったりするのですが、そういう知識を学びました」

今回紹介するレシピの1つ、「夜食におすすめ! 胃に優しい鶏肉のロールキャベツ」は、父に初めて振る舞った料理だ。

「父がオンライン飲み会をした後だったので、夜食として出しました。キャベツは“食べる薬”と言われるくらい栄養価が高くて、胃を休める効果もあります。夜食としては、消化にもいい鶏肉も使いました。二日酔いにもピッタリ。父も『おいしい!』と喜んでくれました」

2つ目の「夏バテ防止! トマトと卵の中華そうめん」、キャベツの余った芯を使った「カルシウムたっぷり! 余ったキャベツの芯のきんぴら」も簡単にできて、夏にピッタリの料理だ。

「トマトは、余計な熱を取り除いてくれます。夏は体温が上がることで血流も速くなって、興奮状態になりやすくて、寝付きが悪くなってしまったりするので、快眠の方向に促してくれる小麦と卵も使用しました。キャベツの芯は、葉と比べてカルシウムが豊富です。好きじゃない人も多いですけど、こういう食べ方をすると食べやすいですし、オススメです!」

資格を取得し、仕事現場などにも弁当を作って持っていくようになったといい「弁当の選択肢が増えたのは、少しは成長できたんですかね」。今後についても「自分にできることをやっていきたい。新潟や、地元の長野でも仕事をしたいので、どうアプローチしていけるか、たくさん武器も持てるように頑張ります!」と話した。

◆薬膳コーディネーター 健康維持や病気予防、体質改善などを目的に薬膳の基礎を学び、薬膳を取り入れたレシピを身につける。「本草薬膳学院」が認定。在宅での取得が可能で、OLや子育て中の主婦らに人気。

◆「夜食におすすめ! 胃に優しい鶏肉のロールキャベツ」

【材料】キャベツの葉2枚

、鶏ひき肉100グラム、タマネギ1/2個、紹興酒小さじ2、しょうゆ大さじ1、塩少々

【作り方】<1>タマネギをみじん切りし、鶏ひき肉と混ぜ、紹興酒、しょうゆで下味をつけます。<2>キャベツをゆで、冷めたら根元の芯を取り除きます。(キャベツの芯は栄養が豊富のため捨てずに取っておきます!)<3><1>を2等分にして<2>で包み、鍋に並べ水を加えて塩で味付け、沸騰させたら完成!

◆「夏バテ防止! トマトと卵の中華そうめん」

【材料】そうめん1束、トマト1個、卵1個、中華だし小さじ1、砂糖小さじ1

塩こしょう少々、ごま油適宜

【作り方】<1>トマトを角切りに。卵を溶き、フライパンにごま油を入れ、半熟のいり卵を作り、トマトを加えます。<2>そうめんはやや固めにゆでます。<3><1>にお湯をよく切ったそうめんを加え、中華だしと塩コショウを入れ、味を整えたら完成!

◆「カルシウムたっぷり! 余ったキャベツの芯のきんぴら」

【材料】キャベツの余った芯1個分、しょうゆ小さじ1、ごま油小さじ1、砂糖小さじ1

【作り方】<1>キャベツの芯を細切りにします。<2>フライパンにごま油を入れ、キャベツの芯を炒めます。<3>キャベツがしんなりしてきたらしょうゆと砂糖を加え、さらに炒めます。<4>キャベツにしょうゆが染み込んだら完成!