AKB48柏木由紀(29)が、「脊髄空洞症」の治療のため、活動を一時休養することを8日に発表した。

今月3日放送のテレビ東京系「主治医が見つかる診療所スペシャル」で人間ドックを初受診した際に、10万人に1人の割合で発症すると言われる、国指定の難病「脊髄空洞症」の疑いがあると診断。当初は、経過を見ながら活動を続けていく意向も示していたが、その後早期の手術と治療のため、一定期間休養することとなった。

健康第一としながらも、柏木にとっても苦渋の決断だったと思う。来月15日に30歳の誕生日を迎える。その日に写真集を発売するほか、同7、8日にはソロコンサートも予定(延期)。さらに8月31日にはソロとしてWACK所属アーティスト7組とのコラボシングル発売(発売は延期)。今月からはABEMAでの初の情報番組MCや、グループでも、先月23日の単独コンサートで演出を手掛け、7月からは冠番組もスタートするなど、まさに充実の日々だったからだ。

元来、弱音をはくタイプでもなく、黙々と仕事を遂行するアイドルとしても“職人”タイプ。過去の取材でも「今が最高になるように、常に今が最高を更新していきたい」と、アイドルとしての挑戦も止まらずに続けてきただけに、今回の「休養」という決断に、少なからず勇気が必要だったと思う。

今月末までに手術する予定で、順調にいけば、誕生日あたりから徐々に活動を再開できる見込みもあるという。「まずは治療に専念して、今まで以上に元気な姿をお見せできるようにしたいと思います。心の中で少しだけでもエールを送っていただけると心強いです! どうぞよろしくお願いします」と気丈にコメントするあたりが柏木らしいが、まずは焦らず治療して、またステージに戻ってくる日を、ファンもゆっくりと待っているはずだ。【大友陽平】