HKT48宮脇咲良(23)が19日、マリンメッセ福岡で卒業コンサート「Bouquet(ブーケ)」を行った。グループをけん引し、さらにIZ*ONEとしての活動で活躍の幅を広げたエースは、タイトル、そして名前のように、たくさんの花に囲まれながらアイドル人生に区切りをつけた。今後も芸能活動を継続する見込みで、グローバルな活躍が期待される。

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花束を意味する「Bouquet(ブーケ)」というタイトル通り、色とりどりの花が彩られたステージに登場すると「最高の1日にしましょう! 盛り上がっていくぞ!」と叫んだ。

自らのアイドル人生をたどるような構成で、会場の4000人のファン、配信で国内外から見守るファンを魅了した。初のオリジナル曲「初恋バタフライ」や、AKB48での初センター曲「希望的リフレイン」など、王道アイドル曲ではかわいらしく、「マンモス」「胡桃とダイアローグ」などのダンス曲では、約2年半活動したIZ*ONEで磨き上げた洗練されたパフォーマンスで、抜群の存在感を放った。

4月末にIZ*ONEとしての活動を終え、日本に帰国。先月15日に卒業を発表してから約1カ月での卒業コンサートとなり、復帰後の活動期間は短かったが「皆さんにありがとうを伝えられるようなコンサートに」と気持ちを込めた。

サプライズで盟友の兒玉遥(24)が登場し「さくはる」コンビを“復活”させ、19年4月に一緒に卒業コンサートのステージに立てなかった指原莉乃(28)も登場するなど、アイドルとしての悔いを残さなかった。

アンコールでは、ドレス姿で「10年間を思い返すと、一度も1位になったことはありません。でも応援してくれる皆さんが特別な1位にしてくれました」とファンに感謝。これまで成長を見守ってきた指原も何度も涙した。

今後はグローバルな活躍が期待される。この日のコンサートで、最初と最後に披露したのは「桜、みんなで食べた」。劇場デビューの際「名前のように咲き誇れるようになります」と宣言した少女は、桜吹雪のようなピンク色のペンライトに染まる会場に見守られながら「では、いってきます。また会えると信じています」。世界に咲く花になるべく、これからも咲き続ける。【大友陽平】

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