NGT48キャプテンの角ゆりあ(21)が、3月31日に卒業公演を行ってグループを卒業します。約7年のアイドル人生を振り返りつつ、同期や後輩、ファンに向けた“ラストメッセージ”をお届けします。【大友陽平】

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-1月の卒業発表から2カ月。卒業が迫ってきた

「あっという間ですね。実感していたつもりだったんですけど、ステージに上がることがもうなくなるんだと思うと、不思議な気持ちです」

-15年に1期生として加入。思い出に残っている出来事は

「まずは(18年4月の)昇格発表ですね! 朱鷺メッセのコンサートで発表されたんですけど、名前を呼び忘れられてしまって(笑い)。あとはやっぱり、(17年の)総選挙で77位にランクインできたことです!」

-沖縄での総選挙(悪天候のため無観客開催)。速報発表からNGT旋風が吹いた

「速報では呼ばれなかったですし、自分は入れないだろうと思っていたんです。NGTでは1発目に呼ばれて最初は聞き間違え? って(笑い)。無観客でしたけどメンバーが自分のことのように喜んでくれて、その反応がうれしかったです。もちろん、ファンの皆さんが頑張ってくれたからで愛のあるものでした」

-研究生スタートも、得たものがあった

「最初は正規メンバーのアンダーでしか劇場のステージに立てなかったので、自分たちだけで『研究生公演』ができて、自分たちのポジションを与えられた時はうれしかったです。研究生の期間があったからこそ、振りの覚えが速くなったり、急なアクシデントにも対応できるようになったり…。研究生時代があったからこその経験もできて良かったです」

-19年9月からはキャプテンを務めた

「キャプテンになって、ファンの方からは『変わったね』と言ってもらえること多かったんです。何か起きた時に発言しよう! とか、ファンの皆さんに文章で伝えられるようになったのは、今後の人生でも、きっといかせることなんだろうと思います」

-後輩たちにエールを

「山田野絵ちゃんの卒業公演のリハーサルをしている時も振りの覚えがみんな速くなっていたり、後輩メンバーの成長を感じました。そんな姿をこれから入ってくる3期生にも見せて欲しいです。それと、もっと『前のめりになっていい!』と思っています。先輩を立ててくれるのはありがたいことなんですけど、もっと先輩を食う勢いでいっていいと思います」

-同期への思い

「自分も卒業する身なので『まだまだ頑張って』とは言えないですけど…。今年の夏で8年目。みんなそれぞれがやりたいこと、その道を見つけたら応援したいと思いますし、3期生にも『やっぱり1期生はすごい!』という背中を見せてほしいです」

-卒業後は芸能界も引退。アイドルとは

「“青春”だと思います。応援してくれる人がつくとか、普通の学校生活とは違う。誰も経験できないたくさんのことを経験できるからこそ、その一瞬、一瞬が青春だったなと…。アイドルになって良かったと思います。その選択をした自分に、正解だったと言ってあげたいです」

-最後にメッセージを

「これから3期生が入ったり、(藤崎)未夢がキャプテンになったり、NGT48も新体制になります。NGTらしさとともに、これからもっと、見ていて楽しいグループになると思うので、支えてもらえるとうれしいです。そして、もっと新潟を盛り上げていけるように、頑張ってほしいです。ありがとうございました!」

◆角(かど)ゆりあ 2000年(平12)6月22日生まれ、石川県出身。愛称「かどちゃん」。15年7月にNGT48の1期生オーディションに合格し、加入。18年4月に昇格。17年の選抜総選挙では77位にランクイン。19年9月からグループのキャプテンを務める。趣味は漫画を読むこと、アニメを見ること。血液型A。