NGT48真下華穂(23)のコラムは、2023年から「まっしーのスタンドからおじゃましも」とタイトルを新たにしてスタートを切ります。

この2年間取り上げてきた得意ジャンルの野球に限らず、すべてのスポーツに目を向けて気になった選手を取材します。新タイトルの1回目は総合格闘技・修斗の女子プロ、ちびさいKYOKA選手(25)です。(毎月第3金曜日掲載)

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人生で初めて総合格闘技の練習を見学しました。燕市にある「SAI-GYM」。そこには修斗の女子プロ選手、ちびさいKYOKAさんが所属しています。KYOKAさんはデビュー3年目。昨年9月にプロ初勝利を挙げました。2月に今年最初の試合に臨みます。

衝撃でした。4分間のスパーリングで、お互い突進してパンチ、キック。組み技をかけて締め上げる。逆に締められ、ギブアップしそうになった瞬間に盛り返す。顔は真っ赤になり、1つにまとめていたKYOKAさんの髪は次第にほどけて…。正直、怖かった。痛そう、私にはできない。ただ、そんな激しいスポーツをたくましく戦っている同世代の女性の姿がかっこよかったです。

普段はマッサージの仕事をしていて、業務後すぐにSAI-GYMへ。練習が終わってからはジムに残って自主トレをします。帰宅するのは午後11時。休日には自分で相手を探して東京のジムに足を運ぶこともあるそうです。小柄(身長146センチ)で、ニコッとした表情がかわいらしいんです。格闘技を離れて遊びたいと思うときもあるのでは。それでも打ち込む原動力は何なのだろう…。

答えは「応援してくれる人がいることですね。あと、RIZINに出場するという目標があるので」。印象的だったのは、「つらいけど、格闘技は非日常。やめたいという気持ちより、楽しみが勝っています」という言葉。

劇場公演の前日までハードなスケジュールだったとしても、お客さんのことを思うと最高のパフォーマンスができるように頑張ろうと思えます。日々のレッスンは大変なことも多いけど、誰もがステージでパフォーマンスを披露できるわけではありません。ステージに立つまでの過程を含めてすべてが楽しみ。私も同じ気持ちです。

KYOKAさんの試合を見たくなりました。(NGT48 真下華穂)