HKT48矢吹奈子(21)が1日、パシフィコ横浜国立大ホールで、卒業コンサートを開催した。憧れの指原莉乃(30)から門出を祝われ、9年半のアイドル人生を締めくくった。

最後の参加シングル「君はもっとできる」でスタート。一段高いセンターステージに立つと、とびきりの笑顔を振りまいた。矢吹は「皆さん1人1人の顔をしっかり見て、覚えて帰りたいと思います」と話した。

中盤では指原、兒玉遥、田島芽瑠、朝長美桜、村重杏奈が登場し、グループOGが会場を盛り上げた。矢吹は指原に憧れてHKT48入りし「指原さんがアイドルにしてくださった」と感謝。乃木坂46の楽曲「君の名は希望」をデュエットし、「歌っている時は泣かなかったのに、抱き合って顔を見たら涙が出てきちゃった」と瞳を潤ませた。

13年にHKT48に加入し、グローバルグループ、IZ*ONEでの活動を経て21年にグループに復帰した。アンコールにはピンクベージュのドレスで登場し、12歳での芸能界入りを振り返りながら「他では味わえない青春をたくさん味わえたし、改めてHKT48が大好きだなって思いました」。「悔いはない」とアイドルをまっとうし、女優の夢に向けて旅立った。【遠藤尚子】