第4回AKB48選抜総選挙は、5日午後2時59分59秒に投票が締め切られた。運命の開票イベントは今日6日、東京・日本武道館で行われる。

 今年は初めて、フジテレビ系のテレビ生中継と、インターネットのグーグルプラスでの完全ライブ配信がされる。自宅でも楽しめる一大イベントの見どころを5つのポイントに分けて、紹介する。

 (1)新センター

 8月に卒業する昨年1位の前田敦子(20)が不出馬のため、最大の注目点。過去3回で前田と1位を分け合った大島優子(23)が本命視されたが、ここにきて空気は一変。5月23日の速報結果で、予想以上の微差で2位につけた柏木由紀(20)ファンが、さらに盛り上がってきた。過去2年に続く、大逆転劇も十分にあり得る。

 (2)ヘタレアイドル

 何をやっても失敗ばかりで、笑われて、応援されることで人気を獲得してきたアイドル界の異端児・指原莉乃(19)の躍進ぶり。短所を長所に変えたい多くの一般市民たちへの、良きお手本になるかも。

 (3)姉妹グループ

 名古屋のSKE48や大阪のNMB48が、大量に議席を増やしそうな気配だ。東京のAKB48に比べてハンディのある分、彼女たちにはより強い気概や闘争心がある。政財界でも地方分権が叫ばれる世相と照らし合わせながら、彼女たちのスピーチを聞いてもいい。

 (4)17位・33位・49位

 次の新曲を歌える選抜メンバーは上位16人だが、同等にうま味のある順位がある。カップリング曲は3曲で、17~32位「アンダーガールズ」、33~48位「ネクストガールズ」、49~64位「フューチャーガールズ」と分けられる。それぞれのセンターで歌える順位は、目立つチャンスが大きく、将来につながる。

 (5)スピーチ

 秋元康総合プロデューサーは「お祭り」と言うが、あるメンバーは「自分たちが順位付けされるのに、お祭り気分になれるわけがない」とこぼす。芸能界では前代未聞のイベントだからこそ、年々、注目度が高まる。残酷なまでの現実が突きつけられた少女たちが、どんな表情で、どんな本音を打ち明けるのか。真剣勝負だからこそ、想像以上のドラマが起こる。歓喜、落胆、感動…。人間の生の感情があふれ出す瞬間は、見た人すべてに何かを訴えかけてくるはずだ。