<第4回AKB48選抜総選挙>◇6日◇東京・日本武道館

 ダブル松井に続くSKE48の「第3勢力」が、快進撃を見せた。17~32位のアンダーガールズに、SKE48から半数の8人がランクイン。30位古川愛李(22)が、涙で感謝を述べた。「今まで総選挙は見送る側だった。今回はおかげで、(自身考案のキャラ)ちびあいりんと舞台に立つことができました」。

 AKB48とSKE48の違いを説明するのに、象徴的な表現がある。「出番が終わると、AKBは次の出番までにメークを直し、SKEはペットボトルの水をがぶ飲みする」。美しさ、かわいらしさで魅了するAKBに対し、SKEは動きのダイナミックさ、流れ出る汗の量で勝負してきた。

 女の子なら誰だって「きれいな自分」を見て欲しいはず。アイドルともなれば当然だ。そんな常識と異なる方向に進んだところに、SKE48の魅力がある。グループ誕生当初、振り付けを担当した元MAXの牧野アンナさんは、メンバーに言い聞かせた。「かわいさでは東京(AKB)にかなわない。でも汗の量では負けるな」。その教えを忠実に守っている。

 ランクイン総数は、前回の6人から15人に。AKBにない個性を持つメンバーらがついに姉貴分を脅かす存在になった。【森本隆】