福岡のHKT48に、超大型新人が見つかった。同グループ2期生オーディション最終選考会が23日、福岡市内で行われ、34人が仮候補生に合格した。その中に「逸材」がいた。福岡市出身の中学1年生、田島芽瑠(たしま・める)さん(12)。秋元康総合プロデューサー(56)は「第2の松井珠理奈。将来のセンター候補が出てきた」とAKB48グループ全体でも過去最大級の評価をした。

 歌唱審査で、いきものがかり「笑ってたいんだ」を歌った。「私は、ひまわりになりたい。たとえ太陽(センター)でなくても、そこに向かって咲くひまわりに。そしていつか誰かの太陽になりたいです」。メッセージ性あふれる自己アピール。選考委員は一様に「華がある」と絶賛の嵐だった。アイドル志望者を数え切れないほど見てきた秋元氏は「歌い終わって話したときの笑顔が天性のアイドルだ」と大賛辞。4年前の7月31日、SKE48の1期生オーディションで「10年に1人の逸材」と、AKB48前田敦子(20)以上の衝撃を受けていた松井珠理奈(15)と同格と明言した。

 田島さんは、月に20冊以上の本を読み、地元新聞の「こども記者」も務める“活字少女”。「大島優子さんのように、皆を笑顔にするアイドルになりたい」と夢を描く。「合格できて本当にびっくり。まずはファンの人に認めてもらえるようになって、指原(莉乃)さんや先輩たちに追いつけるようになりたいです」と抱負を語った。

 松田聖子ら多くの人気アイドルを輩出した福岡で活動するHKT48。指原移籍に続き、金の卵も加わるなど、一躍注目グループになってきた。【瀬津真也】