AKB48チームKが24日、東京・秋葉原のAKB48劇場で「RESET」千秋楽公演を行った。11月からチーム改編(組閣)となるため、この日が現チームK最後の公演。来年春に中国・上海のSNH48に移籍する宮沢佐江(22)にとって壮行会となり、大島優子(24)秋元才加(24)らメンバーが激励した。

 宮沢は、最後まで笑顔を振りまいた。クライマックスの曲「約束よ」を歌い終え、全員で手をつないであいさつした。「さえちゃ~ん!」。大歓声が上がる中、涙をぬぐいながらも「バイバ~イ。また、会いましょう」と笑顔で締めくくった。

 明るい性格から「ゲンキング」と呼ばれる。4曲目「ウッホウッホホ」が終わった後、1人1人のあいさつでは「本当に悔いがない。今日という日が宝物になるように、思う存分楽しみたいです!!」。別れを惜しみ泣きだすメンバーも多い中、号泣する後輩の横山由依(19)を「え、急じゃない?

 芝居?」とからかって、場を和ませた。17曲目「ファーストラビット」ではセンターに立った。大詰めの18曲目「草原の奇跡」では、立ち位置が変わるたびメンバーの頭をなで、肩を抱き、笑顔で見つめ合った。

 移籍先の上海では、同期となるSNH48の1期生メンバーが決定。準備は進んでいるが、上海の劇場完成予定は来年春。それまではフジテレビ系のレギュラー番組「なまうま」(土曜深夜1時5分)など限られた仕事しか予定がない。宮沢は「今まで当たり前だったものが少しずつなくなっていって、正直寂しいし、怖い」と本音も漏らした。だが「日本では、できなかったこと、逃してしまったことがたくさんありました。早く向こうに行って新しいことにチャレンジしたい気持ちでいっぱいです」と前向きだった。

 同期の長身コンビとして「ツインタワー」と呼ばれるキャプテン秋元も「佐江はどんなところでも受け入れられるし、つぶれるようなメンバーじゃない。これからもお互いライバルとして成長していきたいです!」と激励した。元気の源が新たな笑顔と出会うため、新天地へ旅立つ。