AKB48が来年元日に、東京・秋葉原のAKB48劇場公演曲を収録したCDを発売することが29日、分かった。「studio

 recordingsコレクション」と銘打って、チームA、K、B、4、ひまわり組(A、B混成)の計5組、全20公演311曲を一挙に解禁する。劇場だけでしか楽しむことができなかった貴重な楽曲のCD化はファン待望の企画。2013年のビッグなお年玉になりそうだ。

 AKB48のメンバーと、劇場に通い続けた熱心なファンの間では、ミリオンヒットを飛ばしたシングル曲以上に思い入れが深く、体に染み込んだ楽曲が数多くある。05年12月8日にチームAが発足してから7年間続けてきた、秋葉原での劇場公演曲。全チームで全311曲にのぼる。これまではほとんどCD化されなかった、これらの公演曲が、年明けとともに、AKB48のかつての契約レコード会社デフスターレコーズから発売されることになった。

 同社は「AKB48の人気ブレーク前に、当社と(運営会社の)AKSから計12作品が売られたが、とっくに在庫もなくなっていました。今回は未発売の8作品と一緒に既発の12作品も音質を格段に向上させて発売します」。AKB48の原点が詰まったCDの誕生だ。

 大島優子(24)は来年のグループとしての目標に「AKB48がチーム制ということや、その魅力を世間に浸透させたい」と掲げた。各チームの公演ごとのCD全20作品は、もってこいのアイテムと言えそうだ。

 ファンが最も待ち望んでいた企画でもある。AKB48の握手会には、戸賀崎智信AKB48劇場支配人が、ファンの意見を聞くための部屋がある。そこでも最も多いリクエストの1つが、劇場公演のCD化だった。ファンから期待されていたカラオケバージョンも全曲収録する。

 わずか250人の劇場内か、オンデマンド動画でしか聴くことができなかった楽曲が、誰にでも楽しめるようになる。7年前の高橋みなみや篠田麻里子はもちろん、卒業した前田敦子の初々しい歌声をいつでも聴くことができる。AKB48の歴史をあらためて知ることができそうだ。【瀬津真也】