AKB48グループが、3月8日午後6時(予定)から新しい東日本大震災復興ソング「掌が語ること」を無料配信し、世界中から寄付金を募ることが2月28日、分かった。2011年3月11日に発生した大震災以降、続けている「誰かのために」プロジェクトの一環で、楽曲の無料配信は、グループ初の試みとなる。また、震災発生2年となる今月11日には、昨年に引き続き、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の各劇場でチャリティーライブを行うことも決まった。

 AKB48グループが、新たな形の震災復興支援を打ち出した。関係者によると、「掌が語ること」は、「私たちにできることは、子どもたちを笑顔にすること」「2013年も被災地への支援活動を継続していく」というグループ全体の思いが込められている曲という。明るいポップナンバーではなく、11年に配信された震災復興応援ソング「誰かのために

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 ?-」や同年発売の震災復興シングル「風は吹いている」のように、落ち着いた曲調になるという。

 「掌-」は、「誰かのために」プロジェクト2曲目の配信限定曲となる。1曲目の「誰かのために-」は、ダウンロードなどで得た収益を全額寄付するという方法だった。今回は、特設サイトで「掌-」を全世界から無料ダウンロードでき、同ページの「AKB48プロジェクト義援金」窓口で寄付金を受け付けるシステムを採用。関係者は「世界中の人びとに歌っていただくことで気持ちをつなげて、世界が1つになれば、という願いが込められています」と説明した。

 AKB48グループは、震災発生直後から復興支援を続けている。11年5月から計22回の被災地訪問を行い、ミニライブや握手会、クリスマスやバレンタインイベントを開催。寄付金の合計は昨年2月の時点で12億5417万円を超え、現在も増え続けている。3月11日、震災から2年になるその日には、国内の姉妹グループを含めた4つの劇場でライブも行う。被災地への思いはいつまでも色あせることなく、少女たちは歌い、踊り続ける。<誰かのためにプロジェクト>

 ▼11年3月11日(震災直後)

 プロジェクト発足。

 ▼同14日

 義援金口座を開設。

 ▼同16日

 被災地への5億円の寄付を発表。

 ▼4月1日

 「誰かのために

 -What

 can

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 ?-」配信。

 ▼5月22日

 岩手・大槌町と山田町に第1回の被災地訪問。大島優子、篠田麻里子、柏木由紀ら6人がライブや握手会を行った。

 ▼9月16日

 AKB48ラッピングバスを被災地に贈呈。

 ▼12年2月18日

 さらに5億円以上を寄付し、震災直後からの寄付総額が12億5417万5973円となったことを発表。

 ▼同3月11日

 東京・秋葉原のAKB48劇場をはじめとする全国4カ所で、「東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト~」を開催。