AKB48が29日、初の東京・国立競技場コンサートを開催した。結成8年4カ月でたどり着いた国内最大・最高峰の会場を、姉妹グループからの助っ人を借りず、単独で7万人を熱狂させた。今日30日の2日目で卒業セレモニーを催すエース大島優子(25)は一番の大声援を浴び、八面六臂(ろっぴ)の活躍だった。

 旧友も大島にエールを送った。アイドリング!!!横山ルリカ(22)は05年にアイドルグループDoll’s

 VoxのメンバーとしてAKB48加入前の大島と一緒に活動した。現在の大島を「バラエティーも上手で歌もダンスも演技もできる。芯を持っていて『大島優子』を貫いているところがすてき」と絶賛。「これから女優として輝く姿を見たい」と今後の活動を楽しみにしている。

 出会いは04年のDoll’s

 Voxのオーディション。面接官はプロデューサーの高見沢俊彦(59)。「私は12番目、優子ちゃんは11番目のメンバーとして一緒に受けました。『好きなおでんの具は?』と聞かれ、そろって『大根』と答えたら2人とも合格したんです!」。大島は3歳年上だったが初対面から気さくで、当時12歳だった横山も緊張せずに面接に臨めたという。

 06年にそれぞれアイドリング!!!とAKB48に加入して別々の道を歩むことになったが、09年にコラボユニット「AKBアイドリング!!!」で再共演した。「出会ったころからずっと変わらずかわいらしく、いつも同じ目線でいてくれる。真面目でしっかりしていたのでAKBで今の位置にいるのは本当に納得できます」。自分がもっと成長できた時に再会したいという。【今西孝江】