AKB48のイベントの安全向上に、ファンも立ち上がる。5月に岩手の握手会でメンバーらが襲われた事件を受け、AKB48のファンらもイベントの警備強化に協力する意向を示していることが1日、分かった。ファンらで結成する応援グループが今後、握手会場などで、ファンに警戒を呼びかけるプラカードを持ち、安全な運営を呼び掛ける運動を始める。

 グループの代表を務める星野友貴さん(18)は「今後(握手会などの)現場に行けるメンバーでプラカードを持ちたい」と話した。既に「メンバーを守るため、不審者や不審物を見つけたらスタッフかOJS(元刑事らによる警備スタッフ)に連絡しよう」と書かれたプラカードも用意している。メンバーを直接守ることはできないが、安全確保の力になりたいという思いからの行動だ。

 グループはこの日、AKB48の握手会イベントに関するアンケートを東京・秋葉原で実施した。握手会の今後や、この時期の総選挙開催の是非を問う内容で、AKB48ファン約150人のほか、ファンではない一般の意見も約100人分、集まった。一般意見には「AKB48は『会いに行けるアイドル』だから握手会は続けた方がいい」というものもあったが、「警備強化や身分照会はしっかりすべき」という指摘もあった。集計後、運営会社AKSと所属レコード会社キングレコードに渡し、メンバーの安全向上を訴えるという。