「大人AKB48」塚本まり子(38)が16日、東京・秋葉原のAKB48劇場で行われたチーム4「アイドルの夜明け」公演で劇場デビューを飾った。ほかの出演メンバー15人の平均年齢は16・1歳。娘ほど年の離れたメンバーとステージを駆け回った。

 最後の曲「アリガトウ」で感極まり涙した。最初から一心不乱に踊り2曲目には肩で息をしたが、膝上20センチのミニスカ姿で必死に振りを合わせた。「劇場公演に出たくて。でもなかなか覚えられなくて…」。関係者によると、育児や家事の合間をぬって、この1、2週間で仕上げたという。

 握手会やコンサートには出演してきたがAKB48の原点、劇場公演は初。「マリリリ、マリリリ。恋のポケベル鳴らしちゃうぞ♪」とキャッチフレーズを披露。MCでは、母が33歳という佐藤妃星(きあら=13)らメンバーからの料理やプロポーズに関する質問を受け、大人の答えをみせた。

 この日が38歳の誕生日。バースデーソングで祝福され尊敬する渡辺麻友(20)からの手紙も贈られた。8月末までの期間限定活動。「一生忘れない38歳。後悔のないよう、あと少しやりたいと思います。もっと練習して公演にもどんどん出たい」。笑顔で手を振って、夫や2人の子どもが待つ家路についた。【大友陽平】