女優中山美穂(38)が夫の作家辻仁成氏(48)原作の映画「サヨナライツカ」(09年春公開)で、11年ぶりにスクリーンに戻ってくることが23日、分かった。97年公開の「東京日和」以来で、02年のフジテレビ系ドラマ「ホーム&アウェイ」以来6年ぶりの女優復帰になる。

 美穂は「パリでの生活5年。このたび映画の話をいただき、久しぶりに心に女優としてのイメージがわいてきました」と意欲満々だ。韓国映画「私の頭の中の消しゴム」が日本での興行1位を記録したイ・ジェハン監督が「この役者こそが私が描きたい人間像を完ぺきに創造できる」と美穂起用を熱望。「私の-」を観ていた美穂が「ぜひ!

 お任せしたい」と即決した。21日には滞在先のパリから帰国。すぐに韓国に渡りイ監督と打ち合わせに入った。24日放送のニッポン放送「テリーとたい平のってけラジオ」(午後1時)に生出演して、女優復帰への熱い思いを語る。

 ストーリーは、婚約者のいる旅行代理店勤務の男性が、タイのバンコクで知り合った魅力的な女性、沓子(美穂)と恋に落ち、25年後にバンコクで再会する恋物語。「サヨナライツカ」は幻冬舎文庫などで35万部突破のロングセラーになっている。ゴールデンウイーク明けのタイでクランクインし、日本と韓国の3カ国でロケを行う。同作は02年に美穂主演で映画化が進んだものの実現しなかった因縁の作品。1度はサヨナラした大作が、「イツカ…」と心待ちにしていたファンの元へついに届く。