女優平愛梨(23)が3部作の総製作費60億円の映画「20世紀少年」(30日公開、堤幸彦監督)のヒロイン、カンナ役に抜てきされた。オーディションで約3000人の中から選ばれ、平は「上京して9年目だったし、もし、今回がだめだったら(女優を)やめようと考えていた。もし、落ちていたら家事手伝いをしていたと思います」。事務所から「今後の方向性を考えたい」と呼び出され「事務所も自分のことに頭を抱えていると思っていた」ところ、席上で伝えられたのは出演決定だった。

 浦沢直樹氏の人気コミックの実写化で、審査ではコミックのカンナを研究し、腰まであった髪をばっさり切った。「まだ、現実なのかあやふやになる。とにかく1日1日を大切に、漫画をコピーする気持ちで無我夢中でやりたい」。唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子ら豪華キャストが話題の映画で、無欲の苦労娘が重責を担う。