映画「仮面ライダー

 ディケイド

 オールライダー対大ショッカー」(8月8日公開)に、秘密組織「ショッカー」を率いる死神博士と地獄大使が、73年テレビシリーズ「仮面ライダーV3」以来36年ぶりに登場することが20日、分かった。それぞれ石橋蓮司(67)大杉漣(57)が演じる

 死神博士は故天本英世さん(享年77)の当たり役。当時の子供たちの脳裏に焼き付く強烈な印象を与えた悪役キャラクターで、多くの怪人を誕生させて仮面ライダーを苦しめた。石橋は生前の天本さんと東京・代々木上原の喫茶店でよく会い、会話もよく交わしたという。「普段から『死神博士』のような方でした。今回のキャスティングは天本さんの遺志ではないかと感じています」。撮影に入ると「マントに包まれていると生まれ変わったような感覚になって演技ができる」と不敵に笑った。

 地獄大使は死神博士から引き継いでショッカーを統率した悪役で、名脇役として知られた潮健児さん(68歳)が演じた。大杉は「全身かぶりものというのは初めて。自分で言うのも何なんですけど、見栄えはなかなかのものですよ」。昨年夏に初孫が誕生したことも明かし「おじいちゃんとして自慢できるのが楽しみです」と喜んでいた。