第53回ブルーリボン賞が25日、東京映画記者会(日刊スポーツなど在京スポーツ7紙の映画担当記者で構成)から発表された。授賞式は2月15日、東京・銀座ブロッサム(中央会館)で行われる。

 「川の底からこんにちは」で監督賞受賞の石井裕也監督(27)は、商業映画デビュー作で初受賞した。仕事や人生に妥協するOL(満島ひかり=25)が、病気の父が営むしじみ加工工場を立て直しながら奮闘する姿を描いた。「受賞を聞いて驚きました。光栄です。所信表明のような作品で、この時代にどう生きていくかという自分の考えを伝えきった自信はあります」。昨年10月に満島と結婚した。「流れでたまたま。縁です。プロポーズもした覚えがない。ロマンチックな感じがなくて、自然と区役所の方に足が向いてました」と、婚姻届の提出を振り返った。