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バブル再び!ホイチョイ8年ぶり新作映画
バブル期にメディアで取り上げたテーマがいずれもブームとなったクリエーター集団ホイチョイ・プロダクションズが、8年ぶりに新作映画を製作することが4日、分かった。阿部寛(41)が主演、広末涼子(25)薬師丸ひろ子(41)が共演する「バブルへGO!! タイムマシンはドラム式」。バブル崩壊阻止計画をめぐる騒動をコメディータッチで描く。バブル絶頂期の東京を舞台に狂乱ぶりを象徴するエピソードも織り交ぜたエンターテインメントを目指す。
バブル景気さえ崩壊しなければ、今ごろ…。淡い幻想を抱く人々の心をくすぐる映画が誕生する。「バブルへGO!!」は、現代の人間がバブル絶頂期にタイムトリップして巻き起こす騒動を描く。主人公は日本経済の崩壊回避に取り組む財務省官僚。90年の東京に乗り込み、バブル崩壊の契機となった不動産取引融資規制の阻止という極秘計画を実行する…。
…と聞けばSFサスペンスを想像させるが、実は底抜けに明るいコメディー。作戦のカギを握るタイムマシンは改造洗濯機。しかも主人公は自分が入ることができず、小柄な親友の女性を送り出す始末。さらに連絡の途絶えた母親を捜すため、その娘を送り込み事態はますます混迷。バブル期に放り込まれた娘は享楽ムードに戸惑いながらも時代の空気に魅了されていく。
ホイチョイ・プロダクションズはバブルの申し子といえる製作集団。バブル絶頂期にフジテレビとタッグを組み「私をスキーに連れてって」「彼女が水着に着がえたら」(いずれも馬場康夫監督)などを製作。スキーやマリンスポーツブームのきっかけをつくった。
今回はタイムトリップを題材に、原点のバブル時代に焦点をあてた。六本木の繁華街をセットで再現するなど、当時の文化やファッションも楽しめる。「どんな時代だったのか見せてあげたい。何でもありの明るい映画。バブルと聞いて嫌気さす人も楽しめる作品にしたい」と馬場監督は自信をみせている。東宝配給で来年2月公開。
[2006年6月5日8時42分 紙面から]
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