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オダジョー「蟲師」でベネチア参加

 8月30日に開幕する第63回ベネチア映画祭出品作が27日決定し、最高賞金獅子賞を争うコンペティション部門にオダギリジョー(30)主演の「蟲師(むしし)」(大友克洋監督、来春公開)とアニメ映画「パプリカ」(今敏監督、今冬公開)が出品される。オダギリは今年、ベルリン、カンヌ映画祭にも参加しており、1年で世界3大映画祭に参加することになった。授賞式は9月9日に行われる。

 海外での評価が高いオダギリの人気は、世界3大映画祭参加でさらに高まりそうだ。2月には海外初出演作となった「ビッグ・リバー」がベルリン映画祭のフォーラム部門に招待された。兄弟の関係を描いた「ゆれる」は、5月のカンヌ映画祭監督週間部門に出品され、20社以上の海外メディアから取材を受けた。

 「蟲師」で初めて参加するベネチア映画祭についてオダギリは、「奇妙で不可思議な世界に引き込まれ、大友監督がこれを撮影したら面白い作品になりそうだと出演を即決しました。ベネチアから世界の方々に向けて、日本のユニークな文化を紹介できることを楽しみにしています」と喜んでいる。

 同作は、動物でも植物でもない、生命の原生体、蟲と人との共生を描いた。オダギリは蟲の生態を解明する蟲師ギンコを演じた。約250万部を売り上げた人気コミックが原作で、実写化は不可能とも言われたが「AKIRA」「スチーム・ボーイ」などのアニメで知られる大友監督が構想2年をかけ完成させた。ほかに江角マキコ、大森南朋、蒼井優などが出演している。また、オダギリは、特別上映作品として招待された、役所広司主演の「叫(さけび)」(黒沢清監督、来春公開)にも出演している。

 そのほか、ジブリの新作アニメ「ゲド戦記」(宮崎吾朗監督)などが招待作品に選ばれた。

[2006年7月28日7時47分 紙面から]

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