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怖すぎて公開危機、米ホラー映画

 米ホラー映画の人気シリーズ第3弾「SAW3 ソウ3」(ダーレン・リン・バウズマン監督)が、あまりに凄惨(せいさん)な内容で、一般作品として「公開危機」に陥っていることが8日、分かった。配給会社はすでに、11月18日の封切りを決めたものの、映倫審査は本国からプリントが届く9日以降。何とか成人指定を避けたいとしているが、米国審査では4回も差し戻された問題作。配給、宣伝、劇場関係者は、本編の到着をハラハラドキドキの心境で待っている。

 同シリーズは密室監禁ものとして話題になり、新作では、顔にまでに鎖を付けられるといった、悲惨なシーンが増えた。米国では28日の公開直前、5回目の審査で、やっと17歳未満は保護者同伴というレーティング(年齢制限)が決まった。4回は「Not Rated」(指定不可能)とされた。審査を通過しない作品は劇場も敬遠するため再編集したが、一時は公開延期もうわさされた。

 日本でも年齢制限が付くことは確実だが、成人作品とされるR-18(18歳未満入場禁止)になると、公開館数、動員数が大幅に減ってしまう。日本の映倫は審査に厳しいことでも知られ、猟奇的事件の多い最近は、特に暴力描写に対して慎重になっている。審査を受けずに強行上映する手段もあるが、上映館、観客に不安を与えるリスクも大きく、担当者は「目下、緊張中です」と苦慮している。

 シリーズ2作はR-15で公開され、1作目の興収は3億1000万円、2作目は4億1000万円。シリーズもので2作目がヒットする例も珍しく、固定ファンも多く、今後の動向に注目だ。

[2006年10月9日7時18分 紙面から]

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