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田村正和14年ぶりに映画主演

 テレビドラマで活躍する田村正和(63)が、14年ぶりに映画に主演することが10日、分かった。田村主演のヒットドラマ「ニューヨーク恋物語」の熟年版とも言える、ニューヨークを舞台にした映画「ラストラブ」。作家Yoshi氏の原作で、人生最後の恋を描く。田村の父親は映画界の大スター阪東妻三郎さん。田村も俳優生活を映画でスタートしており、スクリーン復帰作としても注目される。来年公開。

 映画から遠ざかっていた田村の心を動かしたのは「熟年の恋」というテーマだった。「ラストラブ」は妻を失った男が、親子ほど年齢差のある女性と出会い、希望と情熱を取り戻す姿を描く。これまで数多くの映画の出演依頼を断ってきたが、今回は「この年でも、まだ愛を語れるなら、やってみようかと思った」とスクリーン復帰を決意した。映画主演は93年「子連れ狼 その小さき手に」以来14年ぶり。ヒロインは伊東美咲(29)が演じる。

 口説き落としたのは、88年放送の人気ドラマ「ニューヨーク恋物語」を手掛けた共同テレビの中山和記プロデューサー。日本映画界の現状を「『若者のラブ』はたくさんあるが『熟年のラブ』はなかなかテーマになりにくい」ととらえており「『ニューヨーク恋物語』の熟年版をどうしてもやってみたい。熟年世代へのエールにしたい」と熱心に田村に訴え続けた。5度目の交渉でようやく話がまとまったという。

 田村は阪東妻三郎さんの三男として生まれ、俳優としてのキャリアも映画でスタートした。60年代は数多くの映画に出演したが、70年代に入って時代劇ドラマ「眠狂四郎」で人気を集め、80年代になるとドラマ「パパはニュースキャスター」でコメディーセンスも発揮。「古畑任三郎」シリーズなどヒットを連発し、ドラマ界から引っ張りだこになった。今回、中山氏には「自分にとって恋愛ものを演じるのはラストチャンスになるだろう」と話した。俳優生活の集大成となる恋愛物語をスクリーンで語り尽くすつもりだ。

[2006年10月11日8時23分 紙面から]

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