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田村正和14年ぶり主演映画クランクアップ

セントラルパークでクライマックスシーンを演じた田村正和(右)と伊東美咲
セントラルパークでクライマックスシーンを演じた田村正和(右)と伊東美咲

 田村正和(63)の14年ぶり主演映画「ラストラブ」がこのほど、米ニューヨークロケでクランクアップを迎えた。ドラマで活躍を続ける田村は、慣れ親しんだテレビ方式の撮影方法を持ち込むことを提案。1カットごとに自ら厳しくチェックする異色の“正和スタイル”で撮影が進められた。映画は団塊世代の共感を集めそうな恋愛物語。田村は俳優人生で最後のラブストーリーにするつもりで撮影に臨んだ。

 紅葉深まるセントラルパーク。ダークスーツ姿の田村がヒロイン役の伊東美咲(29)と抱き合う。落ち葉の上に座り込み寄り添う2人が、胸に秘めた思いを明かす。涙を誘うクライマックスシーンだ。

 「カット!」。ヒットドラマ「ニューヨーク恋物語」でも組んだ藤田明二監督の声で撮影が止まる。田村は立ち上がり、約20メートル離れたモニターに歩み寄り、映像を凝視して同監督と話し込む。枯れ葉の落ち方に違和感を覚えた。「もう1回いきましょう」。共感した同監督がスタッフに撮り直しを指示した。

 1カットごとに自ら映像を厳しくチェックした。判断は監督の聖域である映画では異例の“正和スタイル”は、映画復帰の決め手だったこともあって譲れなかった。「映画は現像して編集してから見ますよね。(納得がいかなくて)その時点で撮り直したいとは言いにくいでしょ」。

 ドラマ収録では俳優を交えた映像チェックは通常のこと。完成後に初めて自分の演技と向き合う映画と距離を置くようになった。完ぺきに自分も納得した演技を見てほしい。そのこだわりを製作側も受け止め、最後まで貫いた。もちろん田村ほどのスターでなければ実現しなかっただろう。

 繊細でシャイな性格もあり演技以外の環境もこだわった。プロデューサーと監督は「ニューヨーク恋物語」と同じ。主演人気ドラマ「古畑任三郎」のスタッフも参加した。「現場にいてくれると安心する」。

 1週間の同地ロケの移動は日本人運転手が乗る高級大型リムジン。待ち時間はハリウッド俳優が使う大型トレーラーのリビングルームでくつろいだ。「来ると胸が騒ぐ」という思い入れの強い土地でリラックスしながら撮影に臨むことができた。プロデューサーには「恋愛ものを演じるのはこれが最後になるだろう」と告げている。こだわりの裏には俳優人生集大成の覚悟もあった。【松田秀彦】

[2006年11月15日8時29分 紙面から]

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