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キムタク「寅さん超え」最多354館上映

 木村拓哉(34)が1日、都内で行った主演映画「武士の一分」(山田洋次監督)の初日舞台あいさつに立った。松竹配給の日本映画としては過去最大規模の全国354館で封切られた。キャンペーンなどメディア登場回数は平均の倍近い1200回以上に及んだ。「映画の日」を選んだ初日は「木村拓哉の日」になった。

 東京・丸の内ピカデリー1の舞台上から、満員の客席を見渡す木村から充実の笑顔が何度もこぼれた。「(撮影終了から)長い時間が流れましたが、この場に立てることの幸せを感じています」。

 初の時代劇映画。山田監督の丁寧な演出を受けながら「1カット1カット気持ちを込めた作品です」という。愛着の深さは完成後の精力的な宣伝活動にもつながった。地方キャンペーンに参加し、ファンとの距離を縮めた。木村をメーンとする「武士の一分」の紹介記事が、新聞、雑誌など各媒体で1200回以上も登場した。平均的な日本映画の倍近い。この日も舞台あいさつ直前まで休むことなくテレビ、ラジオ各局に出演し、自分の言葉で作品の魅力を語った。

 松竹もかつてない規模の劇場を確保した。「男はつらいよ」など国民的映画も手掛けた同社でも、日本映画は260~270館規模で公開されるのが最大級だった。「武士の一分」は、354館で初日を迎えた。同社によると作品を見た地方各劇場の反響や期待の大きさに、木村が積極的にPRする姿が加味された結果だった。

 木村が映画の初日舞台あいさつに立ったのは95年「君を忘れない」以来、11年ぶり。映画デビューとなった檀れい(35)ら共演者たちが口々に「緊張しています」と話す中で「思う存分、皆さんの中で楽しんでいただければ」と堂々と胸を張った。

 この日は入場料金が一律1000円となる「映画の日」。同社は「いち早く多くの方々に見てもらいたい」と土曜日ではないこの日を公開初日とした。木村の熱意が結実するのか。同社は観客動員400万人、興収50億円を目指している。

[2006年12月2日8時35分 紙面から]

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