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堀北真希が末期がん少女役に意欲

 女優堀北真希(18)が映画「恋する日曜日 ~私。恋した」(広木隆一監督)に主演することが12日、分かった。余命3カ月の女子高生の最後の恋を描く物語で、末期がんに侵された少女を演じる。肌の張りを落とすため塩分を極力控える“塩抜き食事”で役作りに取り組んでいる。6月9日公開予定。

 ヒット映画「ALWAYS 三丁目の夕日」では集団就職で上京する女子高生、主演ドラマ「鉄板少女アカネ」では天才料理人。さまざまな役にはつらつと取り組んできた堀北が、初めて死を突き付けられたなぎさという女子高生を演じた。

 メーキャップでも可能だが、末期がんに侵され、若い肌から張りやつやが失われる様子もリアルに演じたい。そう決意した堀北は、「塩抜き」と呼ばれる食事スタイルに取り組んだ。例えば、刺し身にしょう油をつけないなど、塩分を極力控える。数日続けるうちに急激に顔色が悪くなったように見えてくる。体には決して良くない方法だが、短期間で効果を得られることもあり、病人役を演じる「裏技」として、芸能界では知る人ぞ知る食事スタイルだ。堀北は撮影前後約半月にわたり、体調に影響が出ない程度に続けた。

 堀北は「17歳という年齢で母と同じ末期がんだと知ってしまったこと、最後に好きな人に会いに行くけれど、自分にはどうしようもない現実が待っていたことなど、演じる上で気持ちをつくるのはとても大変でした」。「塩抜き」については「つらくはなかった。気持ちの上で役作りができたと思います」と根性を見せた。その一方で「お母さんの作るおみそ汁が大好きで、しばらく我慢しなければならなかったのが残念でしたけど」と、少しだけ苦労をのぞかせた。丹羽多聞アンドリウプロデューサーは「薄幸の美少女になりましたね」と合格点をつけた。

 こん身の役作りは、演技に相乗効果を生み出した。丹羽氏は「死を目前にしながらも初恋の人に好きと言えない、微妙な心の揺れを丁寧に演じてくれました。泣かないけど、泣く以上に悲しげに見える演技を見せてくれた」と評価した。堀北は「明日という日が来ない(演じる)なぎさに、現実味がなかった死を考えさせられました。少しでもなぎさ目線で見ていただければ」と話している。

[2007年1月13日7時28分 紙面から]

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