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トヨエツが元過激派オヤジを演じる

 直木賞作家の奥田英朗氏(47)の話題小説「サウスバウンド」が映画化され、豊川悦司(45)が元過激派の破天荒オヤジを演じることが13日、分かった。妻役の天海祐希(38)とは10年ぶりの映画共演となる。森田芳光監督(57)がメガホンをとり、角川映画配給で10月公開予定。

 「妖怪大戦争」の魔人、「日本沈没」の博士、「弁護士のくず」のチンピラ弁護士、「愛の流刑地」の不倫作家…。ここ数年の映画、ドラマの話題作で個性的なキャラクターを演じ続けている豊川が、型破りオヤジに挑戦する。

 オヤジは元過激派で自称小説家、国や資本家の言いなりにならない信念を持つ。年金徴収係に「義務だ」と迫られると「じゃあ国民やめる」。子供の小学校の修学旅行積立金がやたらに高いと知ると「校長を出せ」と乗り込む。東京の生活に限界を感じると突然、南国への移住を決意。環境保護団体から誘いを受けると「内地の人間が勝手に南の島にあこがれ、自分探しで環境保護運動をするのは迷惑な話だ」と切り捨てる。一見型破りに見える一連の行動に子供たちは戸惑いながらも、貫かれる信念と正義、生きざまに影響を受けていく。

 原作は04年「空中ブランコ」で直木賞を受賞した奥田英朗氏の受賞後第1作の長編。05年出版直後から、父親の破天荒ぶりに振り回される家族を、長男の視点でユーモラスに描いた作品として話題を集めた。森田監督ら製作陣の強い希望で、強烈なキャラクターづくりに定評のある豊川が選ばれた。

 主人公の妻を天海が演じてダブル主演を務める。豊川との映画共演は97年「MISTY」以来10年ぶり。撮影は5月下旬開始。角川映画配給で10月から全国200館規模の公開を予定。

[2007年5月14日9時25分 紙面から]

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