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たけし次回作は「芸術家」題材で構想
【カンヌ25日=松田秀彦】北野武監督(60)が14作目となる次回作は「芸術家」を題材に構想を練っていることが明らかになった。北野監督は新作映画「監督・ばんざい!」の6月2日の公開を控え、カンヌ映画祭60回開催記念イベントとして行った短編上映会に参加。現地滞在中の取材などで次回作の構想として、芸術がいかに残酷で悲しいものかを、主人公となる芸術家の半生を通じて描くことを明かしている。
今後、大きくアイデアが膨らんだり、方向性が変わる可能性もあるが、準備はすでに進めている。少年期から芸術家として破滅するまで、映画の中に登場する主人公が描いた絵画すべてを、北野監督が自分で描く試みで、すでに絵画の製作準備に取り掛かっている。「美術大生という設定の時代の絵がとても難しい。芸術家になったころの絵は、いろいろ面白いアイデアがあるんだけど」と悪戦苦闘しながら楽しんでいる。実現すれば、映像と絵画を通してキタノアートを表現する意欲作となる。
北野監督は94年のバイク事故で入院した際、病床で自己流ながら絵を描き始めた。ベネチア映画祭グランプリ獲得作「HANA-BI」の印象的な場面で登場させて話題になったこともある。
あくまで構想段階ではあるが、同監督の中で次回作は「自分を見つめる3部作の総仕上げ」と位置付けている。05年「TAKESHIS’」では北野武とビートたけしを混在させた。新作「監督・ばんざい!」は映画監督である自分に焦点をあてたお笑い映画。次回作はこの2作品を踏まえた集大成になる。
[2007年5月26日7時55分 紙面から]
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