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金城武が「死に神」で6年ぶりに邦画復帰

 作家伊坂幸太郎氏(36)の小説「死神の精度」が映画化され、金城武(33)が主演することが27日、分かった。金城の日本映画出演は6年ぶりで死に神を演じる。死に神に微妙な心の変化を与えるヒロインを小西真奈美(28)が演じる。伊坂氏の小説の映画化は5作目で、ユニークな設定や結末で映画界から支持されている。

 金城の邦画出演は02年「リターナー」以来。その間「LOVERS」など香港や中国などの大作に積極的に参加し、一流ブランド「プラダ」のイメージキャラクターにアジア人で初起用されるなど活躍を続けた。映画「死神の精度」の堀部徹プロデューサーから「原作を読み強くイメージした。無国籍の印象漂う存在感がぴったり。ファンタジーの世界であっても『どこかにいるかも知れない』という説得力がある」と依頼を受け、邦画復帰作に死に神役を選んだ。伊坂氏も「とても好きな役者さんでしたので驚きつつもうれしい」と喜んでいる。

 同小説は、本部の指示で候補者に1週間張り付き、生死を決める死に神が主人公。人間の姿をしているが、じかに触れると相手を気絶させてしまうので常に白手袋を身に着けている。ユニークな設定と人間という存在の皮肉な運命、こっけいさ、残酷さを死に神の視点から描く新鮮さが支持され、04年に日本推理作家協会賞短編部門を受賞。すでに撮影入りしている金城は「日々良い作品になるであろう手応えを感じています」という。

 死に神の判定対象となる電機メーカー勤務のOLを小西が演じる。「内面的な部分を演技で表現できればと思っています」。初共演の金城には「独特の世界観を持っていてアイデアも豊富」と刺激を受けている。メガホンは筧昌也監督(29)、共演には富司純子(61)。ワーナー・ブラザース配給で来春公開される。

[2007年6月28日7時51分 紙面から]

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