このページの先頭



ここから共通メニュー

共通メニュー


ホーム > 芸能 > シネマ > ニュース



ポケモン前売り200万枚で公開前興収20億

 人気アニメ映画シリーズの10周年記念作「劇場版ポケットモンスター ダイヤモンド&パール ディアルガVSパルキアVSダークライ」(14日公開)の前売り券が200万枚を突破することが12日までに、分かった。映画前売り券は数万枚の売り上げが相場といわれ、ゲームと連動した特典がけた違いの売り上げに結び付いた。公開前に興収20億円以上を稼ぎ出したことになり、配給の東宝も驚いている。

 まさにモンスター級の売り上げとなった。前売り券は4月21日から発売を開始した。東宝によると6月中旬に売り上げ100万枚を突破。その後も売れ続け、13日に200万枚を超えることが確実になり、すでに20億円を稼ぎ出したことになる。

 けた違いの売り上げの起爆剤となったのは、ゲームソフトとの連動だ。同映画は03年から、ポケモンゲームソフトで楽しめるキャラクターを限定入手できる引換券付き前売り券を企画。毎年100万枚を超える売り上げを記録してきた。今年はシリーズ10周年を迎えたことから、特別な企画を用意した。前売り券で入手できるポケモンキャラクターを、過去9作品の映画主役キャラクターからファン投票で決定するというもの。

 投票は2月から行い、その結果、04年「裂空の訪問者」に登場した「デオキシス」に決まった。ポケモンのゲームソフトは数多くあるキャラクターを取り込んで楽しむが、「デオキシス」は最新ソフトでは入手が難しいキャラクター。“レアもの”に刺激された親子が前売りを買い求めた。

 10周年企画はもう1つ用意されている。同映画を上映するすべての劇場で、今回の作品に登場するキャラクター「ダークライ」をワイヤレス通信でプレゼントするというもの。この初めての試みにも強い関心が集まったようだ。

 「ポケモン」シリーズの前売り券は、強いキャラクター人気を追い風に、劇場窓口のほか、コンビニエンスストアや百貨店、玩具店、ポケモンのグッズショップなど幅広い場所で発売している。こうした状況を背景に、ゲームと映画の徹底した連動が前売り券の驚異的な売り上げにつながった。

[2007年7月13日7時53分 紙面から]

関連情報

最新ニュース

記事バックナンバー



このページの先頭へ