ハリウッドではトム・ハンクスやマドンナら新型コロナウイルスに感染したことを公表しているスターは少なくありませんが、セレブの子たちの感染も多数報告されています。アメリカではホリデーシーズンを前に5歳から11歳の子どもへの新型コロナウイルスワクチンの接種が先週から始まったところですが、最近もクロエ・カーダシアンの娘トゥルーちゃんが母共々感染したことが明らかになるなど、セレブの子どもたちの感染も増えています。

リアリティー番組「カーダシアン家のお騒がせセレブライフ」で知られるカーダシアン3姉妹の三女クロエは、パンデミック初期の昨年3月に続いて先月末に2度目の感染を公表。自身はワクチン接種済みでブレークスルー感染だったと言いますが、NBAスターのトリスタン・トンプソンとの間の3歳の娘トゥルーちゃんも検査で陽性反応が出たことを明かし、自主隔離中にベッドで一緒に横になる様子などをSNSに投稿しています。また、姉のキムも今年5月に放送された番組で自身と共に長男セイント君と長女ノースちゃんが感染したことを公表しており、子どもたちに微熱や鼻水など軽い症状があったことを明かしています。

マット・デイモンは、コロナ禍初期に感染爆発したニューヨーク在住の娘の感染を公表しています。下の3人の子どもたちと一緒に新作映画の撮影のために訪れていたアイルランドがロックダウンされたことで長期滞在を余儀なくされていた最中、大学生の長女がアメリカで感染したことを明かしていました。さらに今年9月には、GQ誌のインタビューで12歳の末っ子のジアちゃんも感染したことを公表。微熱など軽い症状はあったものの自宅の寝室で隔離生活を送って回復したと明かしています。

昨年3月に自身の感染を公表したピンクは長男ジェイムソン君も一緒に感染して共に重い症状に苦しんだことを明かしています。陰性だった夫と長女に移さないよう自宅で隔離生活を送っていたというピンクは、「私たちはもうだめかもしれないと死を覚悟した」と壮絶な闘病生活を告白。最初に症状が出たジェイムソン君は発熱や腹痛、下痢や胸の痛み、頭痛などを訴え、自身も息苦しくて夜中に目が覚めて吸入器を使ったことなどを赤裸々に明かしています。他にもドウェイン・ジョンソンが昨年9月に家族全員がコロナに感染したことをSNSに投稿しており、子どもと一緒に感染したセレブも多くいます。

また、「ハリー・ポッター」シリーズのラベンダー・ブラウン役で知られるジェシー・ケイプは、今年初めに生後11週の息子が新型コロナウイルスに感染したことを公表。インスタグラムに小児専用病院の隔離病室で過ごす息子の写真を投稿し、「かわいそうな赤ちゃん、コロナ陽性です。元気に過ごしていますが、慎重に見守っています」とつづっていました。

アメリカでは今夏に子どもが感染して死亡する率が急増したこともあり、バイデン政権は感染の再拡大が懸念される冬の到来を前に子どもへのワクチン接種を急いでいますが、幼い子どもへの接種には慎重な保護者も多く、子どもを持つセレブたちの反応も気になるところです。

【千歳香奈子】(ニッカンスポーツ・コム/芸能コラム「ハリウッド直送便」)