これまでトークレッスンについて書いてきましたが、私五戸、もうひとつ発信していきたいテーマがあるんです。それは「ロカボ」! 健康のためにもダイエットのためにもオススメの食事法です。ロカボのイベント「ロカボスイーツパーティー」を取材してきましたので、今回は番外編として、このイベントについてリポートします。

番外編「ロカボスイーツパーティー」

 まず語彙説明。「ロカボ」とは“ローカーボハイドレート”の略で、“ロー(低い)+カーボハイドレート(糖質)”のこと。北里大学北里研究所病院・山田悟先生が名付け親。厳しい糖質制限ではなく、ゆるやかな糖質制限のことを指し、「おいしく楽しく適正糖質」をキャッチコピーにしています。

「ロカボスイーツパーティー」で講演された山田悟先生(左)と辻口博啓シェフ(東京港区・リビエラ青山で)
「ロカボスイーツパーティー」で講演された山田悟先生(左)と辻口博啓シェフ(東京港区・リビエラ青山で)

 「ゆるやかな糖質制限」とは、1食の糖質摂取を20g~40gにする食事法。3食に糖質10g分のスイーツを足して、1日70g~130gの糖質摂取を推奨しています。目安はコンビニのおにぎりでだいたい糖質40g。

 「糖質10g分のスイーツ」は、一般的なショートケーキだと1カットの約半分。一般的なドーナツだと約3分の1。つまり、通常のスイーツだとほんの少ししか食べられないんです。

 「ロカボスイーツ」(低糖質スイーツ)は、甘味料や小麦を工夫して作ることで、糖質が10g未満に抑えられています。プリンもアイスもシュークリームも、ロカボスイーツなら、ほんの少しではなく、ちゃんと1個食べられるんです!

低糖質スイーツ=美味しくないと思っています?

 でも、低糖質のスイーツなんて、美味しくないんじゃないの? と疑問をお持ちの方、「ロカボスイーツパーティー」で私がいただいたプレートをご覧ください!

テーブル席に出されたスイーツ。アイスもチョコもプリンもプチシューもみ~んな美味しかったです
テーブル席に出されたスイーツ。アイスもチョコもプリンもプチシューもみ~んな美味しかったです

 見た目の通り、どれもしっかり甘くて、美味しいんです!

 ・アイスは「SUNAO カップアイス」のバニラ(江崎グリコ株式会社)。糖質7.6g! バニラビーンズの香り豊かな、普通のバニラアイスと何の遜色もない、むしろ高級感さえ漂う甘くて美味しいアイスです。

 ・プリンは「おいしい低糖質プリン」のカスタード(森永乳業株式会社)。糖質3.6g! カラメルが練りこんである、優しい甘さの美味しいプリン。これなら2個食べても糖質7.2g! 抹茶味が3月21日発売予定。

 ・シュークリームは「糖質を考えたプチシュークリーム」(株式会社モンテール)。1パック6個入りで糖質9.2g。普通なら生地もクリームも糖質たっぷりですが、企業努力でこの糖質を実現! ふわふわのシュー生地、美味です。

 ・チョコは「低糖質テリーヌショコラ」。驚きの糖質1.0g! 東京・自由が丘のケーキ屋さん「モンサンクレール」の商品で、世界的パティシエ・辻口博啓シェフのこだわりが感じられます。鼻に抜けるチョコの香り、口の中で続くチョコの旨み、最高! 甘味料には「ラカントS」(サラヤ株式会社)が使われています。

 アイスもプリンもシュークリームも、一般的なスーパーで置いているところが増えてきましたし、「SUNAO カップアイス」はコンビニ(ローソン)で買えるのが嬉しい! チョコは「モンサンクレール」のオンラインショップでも購入できますし、甘味料の「ラカントS」はスーパーで買えます。

山田先生(左)と辻口シェフに挟まれて五戸美樹大変緊張しました
山田先生(左)と辻口シェフに挟まれて五戸美樹大変緊張しました

白米減らしておかずでお腹いっぱいに

 イベントでは、北里研究所病院糖尿病センター長で医学博士、「一般社団法人 食・楽・健康協会」代表理事の山田悟先生による講演もありました。上述した、ロカボの名付け親の方です。

 糖質の過剰摂取は、健康にも見た目にもリスクが高いことがデータで示され、たんぱく質と脂質をしっかりとるべきという新しい栄養学は、世界的にはすでに常識であることがよくわかりました。簡単に言うと、おかずでお腹いっぱいにして、白米を減らしましょう、ということです。

世界的パティシエも認めるロカボスイーツ

 パティシエの辻口博啓さんも登壇されました。辻口さんはご自身のお店「モンサンクレール」の低糖質商品はもちろん、「おいしい低糖質プリン」の開発にも携わっています。ロカボスイーツは世界的パティシエも開発する&認めるものなんです!

 ロカボスイーツなら「美味しい」と「ダイエット」が両立できます。企業とシェフの研究と努力に感謝の気持ちでいっぱいです。そしてロカボスイーツがある時代に生まれたことに感謝!

 食べればわかります。ぜひ一度ご賞味ください!

本日のごのへの・ご・ろ・く

ロカボスイーツがあるこの時代に生まれたことに感謝感激!


◆山田悟(やまだ・さとる) 1970年東京生まれ47歳。1994年慶應義塾大学医学部卒業。1996年東京都済生会中央病院、1997年東京都国保南多摩病院、2002年から現在の北里大学北里研究所病院勤務。同病院医療連携室室長、糖尿病センター長、医学博士。一般社団法人「食・楽・健康協会」を設立、代表理事を務める。食楽健康協会のテーマ「おいしく、楽しく食べて、健康に」で、無理のないゆるい糖質制限「ロカボ」を薦めている。日本における糖質制限の第一人者。「糖質制限の真実」(幻冬舎)など多数の書籍出版。

◆辻口博啓(つじぐち・ひろのぶ) 1967年石川県出身50歳。1990年史上最年少23歳で「全国洋菓子技術コンクール」優勝。1997年パティシエのW杯と呼ばれる「クープ・ド・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」のあめ細工部門で優勝。国内外のコンテストで多くの賞を獲得し、1998年東京・自由が丘に「モンサンクレール」をオープン。メディア出演多数。スーパースイーツ専門学校を開校するなど日本のスイーツ界のトップを走る世界的なパティシエ。