星組トップ礼真琴が主演するフレンチ・ミュージカルの話題作「1789-バスティーユの恋人たち-」は、22日から東京宝塚劇場での上演がスタートした。

フランス革命に身を投じた青年の姿を描き、ロックでつづるフレンチ・ミュージカルの大作。宝塚では15年月組以来、8年ぶりの再演となり、歌、ダンス、演技力と3拍子すべて、高いレベルでそろう礼への期待値は高まるばかりだ。

先に上演を終えた兵庫・宝塚大劇場公演は、6月2日に開幕したものの、翌3日から2週間余りの休演を余儀なくされた。同18日から上演を再開したが、不完全燃焼に終わっただけに、星組メンバーの東京公演へかける思いは熱い。

おりしも、季節は梅雨から夏へ。東京開幕前日の21日に通し舞台稽古を終えた礼は「宝塚大劇場では梅雨(の時期)でしたが、東京(の夏)の暑さに驚いております。暑さに負けないよう、暑苦しい舞台になるように」と意気込んだ。

礼が演じる主人公は名もなき民衆の1人、ロナン。芝居に歌に、踊りにも情感をこめ、革命家に導かれていく青年を表現している。

トップ娘役の舞空瞳は王太子の養育係オランプ、王弟アルトワ伯に瀬央ゆりあ、革命家デムーランは暁千星、ロベスピエールに極美慎。マリー・アントワネットは、今作で退団する有沙瞳がふんする。8月27日まで。【村上久美子】