アイドルグループBerryz工房が3日、東京・日本武道館でラストコンサートを行い、解散した。デビュー11周年の記念日に、ファン1万人の前で有終の美を飾った。

 開演前には、「ベリーズ、行くべぇ~!」の大コールがこだまし続けた。さらに、舞台裏ではプロデューサーのつんく♂(46)がメンバーたちの前に登場。スタッフを通じて、手紙にしたためたメッセージを伝えた。これらを受けて、メンバーは出番を待ちながら感極まって号泣した。このため開演予定時間が20分遅れた。呼吸が整え、笑顔で登場したが、ほおは涙でぬれていた。キャプテン清水佐紀(23)が「11年間の思いを乗せて、一生懸命パフォーマンスします。最後まで一緒に楽しんでいきましょう!」と絶叫すると大歓声を浴びた。

 この日は「cha cha SING」「ROCKエロティック」などを歌った。途中の「行け 行け モンキーダンス」ではでサルのコスプレも披露。夏焼雅(22)は「この年でサルになっちゃうなんて、こんなグループほかにないよね」と笑わせた。

 アンコールでは、メンバー1人1人があいさつ。清水は「Berryz工房は、今日で活動を休止します。でも、永久に不滅です! なので、この11年間の思い出を、皆さん絶対に忘れないでください」と涙を流した。めったに泣かない須藤茉麻(22)も涙し、「明日からは、それぞれ違う道を歩き出します。でも、自分たちで決めたことなので、後悔はしていません。どうか、背中を押していただけたらうれしいなと思います」と頭を下げ、大歓声を浴びた。