元ほっしゃん。ことお笑い芸人の星田英利(43)が17日、自身のツイッターを更新。東京・立川市で中学3年の男子生徒が人を殺害する練習としてヤギを殺そうとしていたとの報道を受け、私見を述べた。

 男子生徒はのこぎりなどを持って小学校の敷地に立ち入ったとして2月、警視庁立川署に建造物侵入容疑で逮捕された。調べに対し「(過激派組織)『イスラム国』の動画を見て人を殺そうと思い、飼育されているヤギを練習で殺すつもりだった」と供述しているという。

 イスラム国(IS)はこれまで、ジャーナリストの後藤健二氏や、米国人ジャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏らを殺害した映像を次々にネット上に公開している。

 こうしたショッキングな動画がネットで簡単に視聴できてしまう状況は、今回の男子生徒のような模倣犯を生むことや、強い精神的衝撃によるPTSDなどが懸念される。

 星田は「視覚の映像で、ヤギを殺そうとした少年が現れるのは、映像の比やない莫大な想像力と創造力を与える“語り”とか“喋り”をしてへん大人の責任やと思う。こんな時代やから逆に、親は寝床で暗闇の中、桃太郎やら、カチカチ山やとかの昔ばなしを語ったらんとアカン思う」と持論を展開。「想像は映像を凌駕するから決して“やってみよう”て思わさん力が言葉にはあるよな」と、残酷な物語を文字や言葉で伝えることの大切さを説いた。