19日午後4時ごろ、東京都千代田区丸の内3丁目の帝国劇場で、タレント堂本光一主演のミュージカル「Endless SHOCK」の上演中に、舞台上で大型パネルが倒れる事故があり、出演者ら20~40代の男性6人が下敷きになるなどしてけがを負った。うち2人は骨折の大けが、4人は打撲などの軽傷。全員命に別条はない。警視庁が原因を調べている。

 警視庁丸の内署などによると、事故に巻き込まれたのはダンサー5人とスタッフ1人。堂本や、約1800人の観客にけがはなかった。劇は午後1時に開演し、事故が起きたのは終盤だった。同日夜の公演は中止となった。

 倒れたのは高さ約7メートル、幅約3メートル、重さ約800キロのLED(発光ダイオード)パネル2枚。舞台では当時、10人前後が踊っていたという。

 複数の観客によると、堂本は事故後、舞台に現れて謝罪した。客席の最前列にいた長野県安曇野市の介護士川上沙弥夏さん(30)は「とにかくショック。出演者が心配です」と動揺した様子だった。

 ミュージカル「SHOCK」は堂本主演で2000年に初演。05年から「Endless SHOCK」と名前を変えた。上演回数は1200回を超え、単独主演の舞台としては森光子さんの「放浪記」に次ぐ記録となっている。