プロ野球が開幕した27日、アイドル界の若きカープ女子が、広島にエールを送った。モーニング娘。’15の新エース、鞘師里保(16)。叔父の智也氏(34)は元広島外野手で現在はスカウト。黒田博樹投手(40)の「おとこ気復帰」などで注目されるカープとともに、地元広島を盛り上げる。

 鞘師は、広島の盛り上がりを実感していた。

 「昨年、流行語大賞にノミネートされた『カープ女子』や、今年の黒田投手復帰…スポーツニュースで広島カープの話題がよく出てくることはうれしかったです。握手会とかでも広島カープのことを言ってくれるファンの方が多くなったような気がします。ウフフ」

 4年前にモー娘に加入し上京するまでは、広島で過ごした。広島市民球場(当時)で野球を見たこともあった。「上京してからは広島で試合を観戦できていないので、今年こそは直接応援する機会があったらいいな」。注目選手は、叔父の智也氏が現役時代に背負っていた33番を付ける菊池涼介内野手(25)だという。

 ライブの衣装などに使われるメンバーカラーは、広島のチームカラーと同じ赤だ。さらに、黒田の背番号「15」が、昨年からグループ名に年号を加えるようになったモー娘の「’15」と重なることから、今年は特に縁を感じている。そして、今の望みは「カープの試合で始球式をさせていただくこと」だ。

 「他のアイドルの方がされているのを見たことがあって…。私もいつの日かって思ってますし、ぜひ、かなえたいです」

 個人としても、昨年11月に道重さゆみ(25)がグループを卒業したことで、新エースと期待されている。

 「優勝目指して頑張って下さい! 応援してます!! 優勝したら、地元の広島がパニックになるくらいにぎやかになるんだろうな~。モーニング娘も、私自身も、負けないように頑張ります!」

 シーズンが終わる秋には、知名度、スキルをさらに上げて芸能界NO・1カープ女子になるつもりだ。【横山慧】

 ◆鞘師里保(さやし・りほ)1998年(平10)5月28日、広島県生まれ。6歳から6年間、Perfumeらを輩出したアクターズスクール広島でダンススキルを磨いた。11年1月、モー娘に9期生として加入。同年7月に右座骨神経痛を発症して約1カ月、療養した。愛称「りほりほ」「さやっしー」。けん玉1級、書道6段。血液型AB。