福山雅治(46)が28日深夜、パーソナリティーを務めるニッポン放送「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル“魂のラジオ”」の最終回に生出演して、足掛け23年の番組の歴史に終止符を打った。

 途中でリスナーからのメールに答えるコーナーで、話題が「仏教」と「処女」に集中。しばらく語り明かした後に「仏教と処女。いや、今日はこういうことはいいんですよ」とわれに返り、笑いを誘った。

 リクエストコーナー「魂リク」では、通常1曲のところを2曲歌う大サービス。「何度でも花が咲くように私を生きよう」「Good night」の弾き語りを披露した。

 番組終盤に、リスナーからの「私がいつかましゃのオールナイトニッポンを復活させます!」という宣言メールを紹介すると、自身のラジオ観について語った。

 「やっぱりね、リレーのように引き継がれるのかな。そうなるといいなと思ってやってきましたよ。僕自身がラジオを続けてきたイメージって、僕が長崎にいたころに、夜町は静かで、今みたいにネットとかもなくて、唯一外の世界とつながっていられるのがラジオの深夜放送で。あのころの自分に話し掛けているような感じなんです。エロい話もして。そうやって、23年間深夜放送を続けてきたのかな。だから次は俺がやる、私がやる、みたいなそういう人たちが生まれてきたってことが、本当にうれしくて、ホッとしました。引き継がれていってるんだなと思いました」

 クライマックスでは、感極まって涙するスタッフをイジりながら、「早くひと言。もう、終わっちゃうよ!」とせかした。最後に「皆さん、ありがとうございました。またお会いする日まで。バイバイクー!」とお決まりのあいさつで締めくくった。

 番組は「福山雅治のオールナイトニッポン」として92年1月にスタート。その後、曜日や時間帯を移しながら98年3月にいったん終了した。約2年のブランクをへて、00年3月、現在の番組名及び時間帯で再スタートした。番組中に飛び出す下ネタが、二枚目イメージと対照的で、男性ファンも獲得。「深夜ラジオのDJはデビュー当時からの夢だった」といい、歌手、俳優として大ブレークしてもライフワークとして続けてきたが、昨年12月に同番組内で「体力的にきつくなった」と番組終了の理由を説明していた。