昨年8月の「第14回全日本国民的美少女コンテスト」でグランプリを受賞した高橋ひかる(13)が、来年公開の映画「人生の約束」(石橋冠監督)で女優デビューすることが3月31日、分かった。今年2月から代々木ゼミナールのCMに出演。愛くるしさが評判になった中での抜てきで、高橋は「あっという間でデビュー。うれしい半面、不安も。ちゃんと演技ができるかなと。でも、大丈夫。最大限の演技をします」と語った。

 物語は、竹野内豊が演じるIT関連企業CEOが主人公。亡き親友の故郷富山で、親友の娘(高橋)と出会いから、人の心を再生する姿を描く。高橋が演じるのは、父の抱いていた夢をかなえてもらおうとする純真な少女役だ。

 高橋いわく、役の設定は「私はいつも笑っていて、うるさいと怒られることもあるので、正反対」だが、「台本を30回以上、読みました。鏡に向かい表情を気にして声を出し、覚えにくいせりふを書き出したりしています」と話した。

 役に合わせてロングヘアを30センチ切った。「小学4年生ころ以来の長さで新鮮です」と満足げで、石橋監督にも「大女優になる予感があった。根性がある」と言わしめた。共演は他に江口洋介、松坂桃李らで、ロケ地は富山県。「おいしい海鮮が食べたい」と無邪気に言うが、将来はクールで格好いい大人の女性を演じたいという。【中野由喜】

 ◆高橋(たかはし)ひかる 2001年(平13)9月22日、滋賀県生まれ。「全日本国民的美少女コンテスト」では、応募総数8万1031人の頂点に。特技は小5から習っているヒップホップダンス。好きな女優は剛力彩芽。163センチ。血液型O。